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人間関係に役立つ心理学の資格

人間関係に悩んでストレスを抱えている方多いですよね。そんな方に日常生活で役立つ心理学をご紹介。


人間関係に役立つ4つの心理学

「心理学って、狙った相手を思い通りに操れるの?」

心理学専攻の学生は一度は人に聞かれたこともあると思います(^^;)

むろん、心理学とはそこまで万能なものではありません。しかし、ある程度ならば、自分の要求を通したりするために心理学は活用できると言えるでしょう。

今回は、日常のちょっとしたことで役に立つような心理学的知識を4つ紹介します。

目の前の相手を絶対に操れるわけではありませんが、きっと役に立つはずです。


1.日本人には効果絶大?「みんなやってるよ」の心理

日本人は、他人と違うことをすることを恐れる民族だとよく言われます。「同調圧力」なんて言葉を聞いたことがあるのではないでしょうか。

じつは「同調」(多数派の意見に逆らいにくいこと)とは、れっきとした心理学用語なのです。 そして、当然と言えば当然かもしれませんが、多数派の意見に逆らいにくい傾向は万国共通のものです。

事実、「同調」という現象を初めて実験で示したのはアメリカ人のアッシュという学者ですから。

つまり、日本人であるか否かに関わらず、誰しも多数派の意見には逆らいにくいということなのです。

これを日常にどう応用できるかというと、たとえば、旦那さんに家事を手伝ってほしい主婦の方は「最近は家事を手伝う夫が増えている」ということを言うと、旦那さんの心理には同調が働き、家事を手伝ってくれる可能性が高まります。

増えているという事実を言うだけで効果はあるのか?と思うかもしれませんが、よくTVショッピングで観る「お客様満足度○%!」は、この「同調」をもとにした技法ですので、セールスの技法、つまり説得の技法としても確立したものと言えます。

議論の余地はあるところですが、日本人にとっては「○○する人が最近増えている」「みんな○○をしてる」はキラーワードかもしれませんね。


2.「乗り掛かった舟」の心理

やってしまったら後には引けない!

一度始めてしまったから後には引けないことをことわざで「乗り掛かった舟」と言いますが、この現象は心理学で言う「コミットメント」にあたります。

これを応用するなら、たとえば誰かに掃除を手伝ってほしいときに、いきなり掃除のすべてを手伝ってくれるよう頼むのではなく、まずは掃除道具を取ってくるように頼みます。

道具を取ってくれたあとに掃除を手伝ってくれるように頼めば、掃除をすることに対してコミットメントの効果がはたらき、掃除自体を手伝ってくれる可能性が増します。

まずは小さなことからお願いし、少しずつお願いを大きくしていくのがポイント。


3.「乗り掛かった舟」の心理その2

少しくらいなら「話が違う」となってもOK? これは先のコミットメントの別の応用です。

始めたらなかなか引けないのが人間の心理だということは、さらに言うと、途中で事情が変わっても、そう簡単に人は今やっていることを止めないということです。

応用するとしたら、たとえば10の量の仕事をやってほしいと頼んで承諾されたら、途中にあれもこれもと追加し、トータルで13くらいの仕事量になっても、相手が途中で止める可能性は低いのです。

少し良心が痛むかもしれませんが、どうしても自分ひとりでは抱えきれないタスクがあるのならば、誰かに手伝いを頼むときには事前に仕事の量を過少に伝えてみてはいかがでしょうか?


その方が承諾されやすいうえに、後々さらに仕事を振っても相手が途中で投げ出す可能性は低いので…

4.「理由があること」の意外なほどの効果

コピー機の順番待ちの列を舞台としたこんな実験があります。

列の先頭へ行き、次の6通りの言い方で、先にコピーさせてもらえないかを頼みます。

@「すみません、5枚なのですが、先にコピーさせてもらえませんか?」

A「すみません、5枚なのですが、急いでいるので先にコピーさせてもらえませんか?」

B「すみません、5枚なのですが、コピーをとらなければいけないので先にコピーさせてもらえませんか?」

C「すみません、20枚なのですが、先にコピーさせてもらえませんか?」

D「すみません、20枚なのですが、急いでいるので先にコピーさせてもらえませんか?」

E「すみません、20枚なのですが、コピーをとらなければいけないので先にコピーさせてもらえませんか?」

@とCは理由なし、AとDは合理的な理由、BとEはもっともらしく見える理由をつけているといえます。 それぞれの違いは枚数の多さです。

これらの頼み方の違いで、先にコピーを取らせてもらえる率(承諾率)が変わるのか検証しました。

その結果、枚数が少ないときには、もっともらしく見えるだけの理由でも、合理的な理由と同じだけの承諾率が得られました。 しかし、枚数が多いときは、もっともらしく見えるだけの理由では承諾率は上がらないことがわかったそうなのです。

つまり、ここからわかることは、些細な頼み事ならば、何でもいいから理由をつけると相手が了承してくれやすいということです。

主婦の方は、旦那さんにちょっと買い物に行ってほしいときなどには使えるでしょう。 いかがでしたか? 何度も申し上げますが、効果を絶対に保証するものではなく、あくまで人間の傾向ですので、応用の際はご注意を!


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